僕とばあちゃん。②
僕は来年実家を出て一人暮らしをするつもりだ。
机の上に置いていた物件の資料をみてばあちゃんは尋ねてきた。
ごはん作ってくれる人いんなが?
それはどういう意味で言ったのか分からなかったが
傷心中だったから平静を装って答えた。
いや、一人でだな〜
じゃあご飯自分で作んなねな
健康でいるのが1番だからなー
なんだ、てっきり結婚のことを期待してたのかと思ったよ
僕の健康を心配してくれてたのね。
家を出ることに
寂しいなって言ってたけど
そんなごと言ってらんねがら働くけどよ
とも言ってた。
ばあちゃんはまだまだ頑張るみたいだ。
それから
働けば給料はもらえて年金ももらえる
自営業は年金少ないから大変だ
農家ならではの苦しさも語ってた。
まだまだ家のためにアスパラを取ろうとする強いばあちゃんだった。
おれもばあちゃんに負けずに頑張るよ。
すずさと